磯子火力発電所の発電工程


火力発電の流れ




という流れに沿って動いています。


石炭を採掘する




石炭の輸入は主にインドネシアやオーストラリアから行っています。
日本でも、露天掘りという方法で採掘しているところもありますが、採れる量が少なく、使われにくいです。
日本の石炭は、ほとんどが掘削技術の継承のためだけに掘られています。




運ぶ

石炭は、右の五角形のような形をした建物に運ばれます。
運ばれてくる石炭は、こぶし大の大きさになっています。




貯蔵する

輸入した石炭はセルフアンローダーと呼ばれる船で運ばれます。
8万tを運べるセルフアンローダーのような重い船だと、埋め立て地のような浅い海の近くは着岸できないため
コールセンターと呼ばれる場所に石炭を一回置いてから発電所内のサイロに運ばれます。
磯子火力発電所のサイロは、クローバー型になっています。
クローバー型サイロ(高さ50m)は4つあり、10日分石炭を溜めることができます。
船で運ばれてきた石炭は、その後ベルトコンベアーで運ばれます。




静かに運ぶ


石炭の粉が飛ばないよう、空気で浮かしています。
身近なものを例に挙げると、エアホッケーなどが同じような構造をしています。
浮かせて運ぶ利点は、音がしない、粉が飛ばないなどがあります。
浮かせて運ぶ理由としては、下水処理施設や海釣り施設が近くにあるため、騒音を抑え、石炭を飛ばさせないことが必要になるためです。




細かく砕く

石炭は、細かく砕いた方が空気と触れる面積が大きくなるため、小麦粉ほどに細かく砕いています。
粉砕するための機械では、細かく砕けなかった粒の大きな石炭でも細かく砕けるような仕組みがあります。
大きな粒の石炭は弾き飛ばされて、また砕かれます。





石炭を燃やして蒸気を作る

右図のようなボイラーを使って石炭を燃やします。
青色と緑色に塗られている四本の鉄筋と上の梁から 形作られています。
磯子火力発電所で使用されているボイラーは、 「タワー型ボイラー」と呼ばれるもので、 地震の多い日本では敬遠されていましたが、 震度7以上にも耐えられるタワー型ボイラーが開発されたため、 日本で初めて採用されました。
中央の装置の上部には純水を入れるところが、 下部には石炭や軽油を燃やすところがあります。 石炭を燃やして発生した熱で上の純水が沸騰し、 蒸気が発生します。
最初は軽油を燃やしてめらめらと徐々に温めていき、 十分に温まったら、軽油を入れるのを止め、石炭を 入れて燃やします。




タービンをその蒸気で回して電気を起こす

創られた蒸気は高圧タービンに行き、中圧タービン、低圧タービンというプロセスを経て、復水器へとおくられます。
(正確には高圧タービン→蒸気圧力→高圧タービン→中圧タービン→低圧タービン)


電気を企業や家庭に送る

作った電気は工場や家庭に送られます。
電気を送るための送電用ケーブルは地下にあるため、発電所内の地上には、電線がほとんどありません。




きれいな空気をつくる

電気式集じん装置、乾式排煙脱硝装置、乾式排煙脱硫装置という装置を使って、発生する有害物質を少なくしています。
乾式排煙脱硝装置は、排ガス中にアンモニアを入れることで、窒素酸化物を取り除くことができます。
電気式集じん装置は、静電気の原理で、ばいじんを取り除くことができます。
乾式排煙脱硫装置は、活性炭に硫黄酸化物を吸着させ、硫黄酸化物を排ガスから取り除くことができます。
この装置により、LNGを使った火力発電並みのクリーンさの実現に成功しました。




クリーンコールテクノロジーの開発について

CO2などの有害物質の排出率を減らす技術をクリーンコールテクノロジーといいます。
この技術を確立、普及して海外に移転させれば、世界的にCO2などの有害物質を減らせるといわれていて、現在も研究されています。