水力発電について

仕組みの説明

水力発電とは、水の流れを利用して水車を回し、発電機で電気エネルギーを発生させるものです。
水の流れは、山や川の近くに建てられたダムを利用することが多いです。
しかし、ダムとは本来水位の調整のために作られたものであり、よく見かけるダムの放水は、水力発電とは関係ありません。


利点

水力発電は、再生可能エネルギーを使用しているため、輸入などに関する外部からの影響は受けにくいです。
発電の際のコストも、他の発電方法に比べると比較的低価格です。
二酸化炭素を含む、地球温暖化促進につながる温室効果ガスを排出しません。
酸性雨や光化学スモッグなどの大気汚染の原因となる酸化物なども排出しないため、環境に悪影響を及ぼすことがありません。
さらに、再生可能エネルギーの中でも発電効率が80%と高い方であるため、比較的たくさんの電力を作ることができます。
また、発電の過程において高低差が必要、重要である水力発電は、起伏の激しい地形の日本はこの発電に適した場所だといえます。


問題点

再生可能エネルギーを使用しているため、発電する電力量が自然の天候によって左右されてしまいます。そのため、決して安定的だとは言えません。
また、発電の際のコストは比較的低価格なのですが、ダム建設の際にかかる費用がとても高く、その分の資金が必要です。
更に、ダムは巨大であるため、広い場所が必要となります。島国であり、国内面積の小さい日本国内でこれ以上ダムを建設することは困難です。
しかし、新しくダムや発電所を作ろうとしても、森林を伐採して場所を確保するので、環境破壊を進めてしまいます。
長期間使い続けると、ダムの底に土砂が堆積してしまうため、いずれ発電量が減ってしまいます。


補足説明

水力発電とは、1840~70年代に、イギリスの発明家であるウィリアム・アームストロングによって開発された方式です。
水力発電は、ダムを利用した大規模なものだけでなく、超小型水力発電、小規模水力発電、小水力発電、マイクロ水力発電などもあります。このような小規模な発電機であれば、用水路や小川などにも利用できるため、家庭でも使用することが可能です。
現代は、水力発電の割合より火力発電の割合の方が大きいため、「火主水従」の時代といわれています。逆に、火力発電の割合より水力発電の割合の方が大きかった時代は、「水主火従」といわれています。
ノルウェーなどでは、国内で消費されるエネルギーのほとんど全てを水力発電によって賄っています。
ダムの放水はあくまでも水位の調整を目的として行われていて、放水によって発電が行われている訳ではありません。


種類

中でも、河川を利用した流れ込み式と、ダムを利用した貯水池式に分ける事が出来ます。


流れ込み式






貯水池式